
円形脱毛症
再発を繰り返すこともある疾患です。
円形脱毛症について
円形脱毛症には、コイン大の脱毛を始め、頭部全体や全身に脱毛範囲が広がるもの、生え際が帯のように脱毛するものなどがあります。
円形脱毛症は、自己免疫反応の一つであると考えられており、毛髪を生成する毛母細胞が炎症細胞(T細胞:リンパ球の一種)に特異的に攻撃された結果、脱毛します。
治療方法
外用療法
- 外用療法
- ステロイド外用
- 塩化カルプロニウム外用
(フロジン外用) - ミノキシジル外用
(自費診療)
内服療法
セファランチングリチルリチン、抗アレルギー薬内服を行います。
その他の治療
- 液体窒素による凍結療法
- 紫外線療法
- 開始月は2週間に1回の注射が必要です。
紫外線の免疫を調整する作用を活用します。紫外線照射により、毛母細胞を攻撃しているT細胞を自然死(アポトーシス)に向かわせ、免疫機能を正常に保つ制御性T細胞を誘導することで病勢がおさまっていきます。
当院ではエキシプレックス308を使用いたします。週に1回の通院が必要です。
2020年4月より保険適応の治療となりました。 - ステロイド局所注射
- ステロイドパルス療法
- ステロイドを3日間、短期間に点滴で大量投与します。発症後早期であり、脱毛が急速に進行し範囲の広い場合に行う治療法です。必要と判断した場合は連携病院へ紹介します。